デザインルール・ブログ

目指すビジョンについて

いきなり少し重たいですが、会社のブログである以上、ビジョンについて言及したいと思います。

こういう重たいテーマを最初に書くのはブログとして死亡フラグかもしれません。が。。

ワンフレーズでまとめられればいいのでしょうが、まだそこまで煮詰まってないので、散文的に書きます。

最終的に私が会社として目指しすのは、良い(善い)会社を作るということです。

良い会社とは良い組織であるべきだと思いますし、組織の構成員やお客様を含む関連するステークホルダーが満足感や高揚感、幸福感を得られることを最終的なゴールにしたいと思っています。

その目的に比べれば事業方向性や組織のアウトカムとしての、成果や事業方向性は手段にすぎないとすら思っています。

というのが本音ではありますが、もちろんやりたいことはそれだけではないのでシリコンバレー型ベンチャー組織のように解決したい社会課題的なものを今回、次回以降、書きたいと思います。

中途半端な研究者では有りましたが、もともとの研究上の関心は組織的な意思決定、および組織に対する情報ネットワークの影響にありました。その関心の起源をたどると、「日本的な空気」の非合理性と、どうしたらそれを克服できるのかという方法論が存在してました。

そのことは私が事業の方向性よりも理想的な、21世紀の日本にふさわしい組織そのものを作りたいという欲求につながってくるのですが。

山本七平が空気の研究を出版したのは半世紀近く前にもなりますが、高度経済成長期に顕在化した日本の儒教的土着文化と近代西洋合理主義のミスマッチはなかなかに克服が難しそうです。

さらに、失われた20年を通じてこれだけ経済が停滞を続けているにも関わらず大企業は潰れないという国民的コンセンサスが出来上がりつつあります。本来移りゆくプレイヤーの代わりにゾンビが居座るという悪夢が続いています。

どうして大手電機メーカーは数年間も明白な粉飾決算をしているのに逮捕されないのか。日本で最も人気のある就職先で才色兼備の若者が非業の死を遂げるのか。大炎上プロジェクトに何十万人というエンジニアが投入され心を折っているのか。

そういう現状を変革していくためには、行き倒れを恐れないチャレンジャーが必要だし、新陳代謝によって組織がどうしてももちづづけてしまう過去の悪弊を捨て去ることが必要だと思います。それが起業を志した一つの理由です。

長くなりましたので、事業として取り組みたい具体的な内容は、別のエントリに譲ります。タイトル予定はオープンプロセス・イノベーション宣言として書きます。

デザインルール 佐藤哲也